前回の記事で一番最初の疑問点「1.どのタイプのカヤックがいいのか」Part1と言うことで2つのカヤックの形状についてお話しました。
今回の記事では、動力から3つのタイプについて紹介したいと思います。
- どのタイプのカヤックがいいのか
- どのメーカーのカヤックがいいのか
- 車載できるのか
- 保管にどのくらいのスペースが必要なのか
- 安全性は高いのか
- 耐用年数はどのくらいなのか
- 予算(初期費用)はどのくらい必要なのか
- ランニングコストはどのくらいかかるのか
「1.どのタイプのカヤックがいいのか」Part2
フィッシングカヤックの動力は、3つのタイプが存在することがわかりました。
まず始めに、カヤックと聞いて一番最初に思い浮かべるパドルを漕ぐことによって推進力を得るタイプです。
次にペダルを漕ぐことによってプロペラを廻し、推進力を得るタイプです。
最後にペダルを漕ぐことによってフィンを動かし、推進力を得るタイプです。
それでは、メリットとデメリットをまとめていきたいと思います。
(最近では、パドルを除くプロペラタイプとフィンタイプは、どちらが良いとは甲乙付け難いと言われています。あくまでも、下記はど素人の個人的な見解ですのでご了承ください。)
パドルタイプ
上の画像ように、パドル(棒)を水に入れ水面を漕いでいくタイプです。カヤックと聞いて思い浮かべるベイシックなタイプではないでしょうか。
メリット
1 .小回りが効くこと
パドルで操作しますので、旋回が容易であり、ストップアンドゴーも容易です。
以前の記事にも紹介しましたが、小回りが効くと言うことは、狭い所や変化に富んだ地形のポイントでも扱いやすいはずです。
釣りをする上で、小回りが利くことは釣果に直結する大きな利点となります。
2.管理・維持が容易であること
パドルのみで推進力を得るわけですので、マシーンの構造を理解しなければならなかったり、特別な知識を持っていないと整備できなかったりすることがありません。使用したらパドルを拭いてやって終わりです。また管理もゴルフクラブのように玄関に立てかけておけば良いだけですので場所もとりません。
デメリット
1.とにかく疲れやすいこと
下半身の筋力は体全体の約70%を占めています。パドルでのみ推進力を得ると言うことは、残りの30%で賄わなければならないと言うことです。それは、疲れますよね。
(普通の人は、100メートルを歩くことは容易でも、100メートルを逆立ちして進むことは難しいですし疲れ方が全然違いますもんね。)
2.両手がふさがること
パドルを持つと両手がふさがります。例えば、「魚探を見ながら漕いでいて、良い反応があったのですぐにルアーを落としたい!」と思っても「パドルを置く」→「竿を持つ」→「ルアーを投入」と言う手順を踏まなければならず、ピンポイントかつナイスなタイミングでルアーを投下することが困難です。カヤックで釣りをしようと考えていて両手がふさがっているのはストレスだと思います。
プロペラタイプ
上の画像のように、プロペラを廻して推進力を得るタイプです。それではメリットとデメリットについて紹介していきたいと思います。
メリット
1.スピードコントロールが容易であること
プロペラは、右回転(前進)も左回転(後進)も切り替えが容易であるため、急ブレーキや後進ができます。これにより、魚探で見つけたピンポイントのエリアをスローで入り、ポイントから離れてきたらバックしながら戻ることが可能ですので、ピンスポットを狙い撃ちできます。これができたら、間違いなく釣りが楽しくなると思います。ヘリコプターで言うホバリングですね。
2.安価であること
プロペラタイプは、比較的値段が安価です。色々なフィッシングカヤックを見てきましが、シットオンタイプかつ足漕ぎで安価なものは全てプロペラタイプでした。(そもそもフィンタイプはホビー社(価格は20万〜)しか出していませんので当然ですが・・・。)
デメリット
1.手入れが大変なこと
プロペラタイプはギアの所にオイルを挿す必要があり、多少の知識と整備が必要です。(これを苦と感じるかは、人それぞれですが)
また、ギア内に海水が浸水すると故障の原因になるようで、これを防いだり手入れするのはプロペラタイプ初心者にとって敷居が高い気がします。
2.拡張性が低いこと
専門的な知識を身につければ別でしょうが、初心者では基本的に拡張できないと思った方が良さそうです。例えば、「漕ぐ時の抵抗がなさすぎるからプロペラを交換しよう!」と言うことが簡単にできないわけです。
フィンタイプ

黒い平たい板を左右に振ることで推進力を得るタイプです。このシステムはホビー社独自のものです。これをミラージュドライブといいます。
メリット
拡張性が高いこと
ミラージュドライブは、例えばフィンを大きくすることができます。フィンを大きくすることでスピードが出ると言うよりも、漕ぎ心地が変わるイメージと聞きました。漕ぎ心地が変わるだけでも、移動の際にかかる心理的負担は減ることと思います。(自転車で例えるなら、平地をギア1でセカセカ漕ぐよりも、ギア6でゆっくり大きく動かした方が楽(気が楽)なような気はします。また、フィンが破けてしまった時、簡単に付け替えらることや、その日の状況によってフィンを変更できるのは良いですよね。
構造が単純(=つくりが丈夫)であること
ミラージュドライブの作りは単純です。それがゆえに、壊れにくいと言われています。海は海水や砂浜の小さな砂の影響により、プロペラのようにギアを噛ませる道具は相性が良くありません。一方でミラージュドライブはギアを動かして動力を得ているわけではないので、海水や小さな砂の影響が少ないと言われています。
デメリット
値段が高いこと
ミラージュドライブのようなフィンタイプはホビー社しか取り扱っておらず、それがゆえに独占状態で値段が高いです。ミラージュドライブは、フィッシングカヤックを買うと付いてくるベイシックなフィンの他に、「ST-TURBO FIN KIT V2」のような通常のフィンより大きい物も売っているのですが価格が2万弱するなど強気な価格設定になっています。
バック走行が苦手
ホビー社のカヤックは、中位機種以上には基本的にMirage Drive180(前進と後進が可能)と言うターボフィン仕様になっています。よって、ほとんどの艇を購入すればバック機能が、付いてくる事になります。
しかし、ミラージュドライブはプロペラに比べてバック走行が苦手とされています。
が、よくよく考えればバックでなければ釣りができない状況は稀なので、そこまで大きなデメリットにはならないかと思います。
結果
以上のことを踏まえると、ホビー社のミラージュドライブ一択でしょうか。書いて行くうちに、ホビー社のフィッシングカヤックが欲しくなってきていて、記事がホビー社よりになって来てしまいました笑
値段以外に欠点がみあたりません。
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