前回の記事では「4.保管にどのくらいのスペースが必要か」を紹介しました。
結果としては、
フィッシングカヤックのサイズ=保管に必要なスペース
と言うことがわかりました。
さて今回の記事では、「5.安全性はどうなのか」について調べてみたいと思います。
どのタイプのカヤックがいいのかどのメーカーのカヤックがいいのか車載できるのか保管にどのくらいのスペースが必要なのか- 安全性は高いのか
- 耐用年数はどのくらいなのか
- 予算(初期費用)はどのくらい必要なのか
- ランニングコストはどのくらいかかるのか
「5.安全性はどうなのか」
フィッシングカヤックって、風が強くなったら転覆してしまうのでは?潮が早ければ沖に流されてしまうのでは?と言うイメージがありますが実際はどうなのでしょうか。
フィッシングカヤックの安全性について
フィッシングカヤックの安全性について調べてみました。まあ、危ないですね。。。
平成30年度カヌー海難隻数は26件でした。それぞれの海難種類別割合で見てみましょう。
カヌー海難理由
復元不能による漂流等(11隻42%)
フィッシングカヤックの事故原因第1位は、復元不能による漂流等です。
実に海難事故の4割を占めていることになります。
浸水(4隻15%)
フィッシングカヤックの事故原因第2位は、浸水です。
ここで言う浸水は、おそらく船の破損等によるものではなく、ドレンプラグ(水抜き用の栓)の締め忘れ等による不注意に起因するものかと思います。
運航不能「悪天難航」(4隻15%)
主に風だと思いますが、天候の影響により、運航不可になり事故となったケースです。
運航不能「無人漂流」等(7隻28%)
この28%は、不慮の事故(気をつけても避けられない)となったケースとして捉えて良いと思います。
カヌー海難原因
船体機器整備不良(7隻27%)
船の破損(ひび割れ)やドレンプラグ(水抜き用の栓)の締め忘れなどの確認不足によるものと思われます。
気象・海象不注意(5隻19%)
事前の天気予報の確認、また気象・海象の悪化が予想されているにも関わらず、出航する等の不注意が起因するものと思います。
技能不足(5隻19%)
波やウネリによりバランスを崩した際の対応、パドル操作等、経験と技術不足が起因するものと思います。
その他(9隻35%)
操船不適切(漁船とぶつかる等)、貨物取扱不注意等の油断や不注意に起因するものと思います。
つまり
フィッシングカヤックの事故は、不注意や確認不足から起因するものがほとんどであり、それらを防ぐことで約50%の事故を防ぐことができます。
また、それらを防ぐことに努めるとともに、
リエントリー(再乗艇)ができること
水温に合わせた服装をする(※ライフジャケットの着用は必須)
もしもの時は118番へ
上記の3点は必ず押さえることで安全性を高め、楽しむことができそうです。
自然を相手にする趣味であることを十分に認識し、無理をしないことが続けていくためにとても重要なことだと思いました。
私はフィッシングカヤックの安全性について、海上保安庁の以下のサイトを参照いたしました。このように有効な情報を公表してもらえるのは嬉しいですね。
ウォーターセーフティガイド
https://www6.kaiho.mlit.go.jp/info/marinesafety/00_totalsafety/01_canoe/00_canoe.html
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