TGベイトvsコソジグ(コソジグのインプレ)

タックルレビュー

TGベイトといえば「もはやエサ」というフレーズで、一世を風靡(今もめちゃめちゃ人気)したジグです。

僕もめちゃめちゃ愛用していて「もはやエサ」という代名詞の名に恥じない釣果を叩き出してくれます。きっとTGベイトに助けられたアングラーは僕だけではないはずです。

ただ、唯一の欠点は…。

値段が高すぎる。

この唯一の欠点を克服すべく、中古品を探すも、中古市場で滅多にお目にかかれない。おそらく、皆さんTGベイトは釣れるのでロストするまで使い続けるのでしょう。

となると、新品を購入する他ないわけです。

1番使用頻度が高い45グラムを、新品で購入すると、価格が1,530円です。
んー、釣れるから仕方がない…けど…たかい。

ということで、今回はTGベイトに代わる、第二のTGベイトがないかと探して辿り着いたジグをご紹介します。

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その名もコソジグ(COSO JIG)

GAN CRAFTからリリースされている鉛素材のジグです。ジグの特徴は、以下の通りです。

ボディ形状・バランスは「左右対称」 「センターバランス」を採用。左右非対称ボディに比べアクションがイレギュラーになりやすく、一定のアクション中に生じる一瞬のイレギュラーアクションが、魚の捕食スイッチを入れるトリガー的役割をします。

また、鉛素材でありながらもボディに厚みを持たせることにより、小さくコンパクトなボディ形状ながら高ウェイト化を実現。タングステン素材よりもゆっくりとしたフォール&アクションができる鉛製ジグの利点を最大限に引き出し、ターゲットに対しジグの存在をより長く水中でアピール。バイトチャンスを大幅に増やしました。さらに、ジャーク時やフォール時にジグがトルネードのように回転。フラッシング効果、幻滅効果、水の攪拌効果を生むこのトルネードスピンにより、遠くの魚にも抜群のアピール力を発揮します。

コンパクトでありながら高いアピール力を兼ね備え、多くのバイトチャンスを生むアクションやフォールを武器に、青物・根魚・太刀魚など、多様な魚種、様々な状況で長期に渡りテストを繰り返し安定した超過をたたき出してきた、まさにオールラウンダーなジグに仕上がりました。

https://gancraft.com/offshore/ocean-cosojig.html

TGベイトも含め、「小さいジグ=タングステン素材」が一般的となっています。そんな中で、コソジグは鉛素材のコンパクトジグと異彩を放っています。

コソジグを使ってみてのレビュー(インプレ)

結論、TGベイトと同等か、それ以上に釣れます。
理由は、おそらくですがフォールスピードが他のタングステンジグに比べて遅いからじゃないかな?と思っています。

最近のコンパクトジグのトレンドはタングステンです。ジグを小さくしようとすれば、当然、行き着く先ですよね。だって、比重が大きい素材を使用すれば体積(ジグのサイズ)を小さくできますからね。

材料名比重
浮くポリエチレンPE0.92
海水(4度)1.023
沈む7.87~7.90
11.30~11.36
タングステン19.30
白金(プラチナ)21.45
比重の大きさは、鉛よりもタングステンが大きく、タングステンよりも大きいのがプラチナです。(プラチナの価値がタングステンよりも安くなったら(ありえませんが・・・笑)、釣り業界がこぞってプラチナを使ってジグを作りそうですね。タングステンジグよりもさらに小さいジグが作れますから。

ただ、ジグのサイズを、比重が高い素材を使用して小さくしたことで、それと引き換えにフォールスピードが異様に速くなってしまいました(ジグが小さくなり水の抵抗が減ったため)。

フォールスピードが速いとダメと結論付けている訳ではないのですが、ほとんどの場合、魚を驚かせてしまいスレにつながっていると考えています(底が取れるギリギリの重さのジグを使用した方が釣果が上がるのも、おそらくこのフォールスピードが関係しているのでは?と考えています。)

そんな中、コソジグは、シルエットがTGベイトと同等であるにも関わらず、

どちらも45g。長さはほぼ同じ。
幅は、コソジグの方が太い
幅は、コソジグの方が太い

フォールスピードが遅くなっています。(比重が小さい鉛を使用して、ジグに厚みを持たせている(水抵抗が大きい)ため。)

これが、良い釣果につながっているのだと思います。

また、このジグのアクションも多彩であり、それも良い釣果を出してくれるファクターかもしれませんね。

みなさんも、TGベイト一択ではなく、コソジグも使ってみてください。
意外と、いい釣果が期待できますよ!

余談ですが・・・
比重とは、物の密度を、水の密度(1.0g/cm3)で割った値です。もっとわかりやすい言い方をするのなら、同じ体積の「基準物質(一般的には水)」と比べて何倍の大きさであるか、を表す量です。
例えば、鉛の比重は11.30です。つまり水よりも11.30倍大きいということになりますので、水に沈みます。カヤックの材料であるポリエチレンPEの比重は、0.92です。つまり水よりも0.92倍小さいということになりますので、水に浮きます。

一方、質量(kg)とは、体積(mm3)×比重÷1,000,000 で算出される重さです。
例えば、45グラムのジグを鉛とタングステンの異なった材質で作成すると
【鉛】
質量(kg)=体積(mm3)×比重÷1,000,000
0.045   =体積(mm3)×11.30÷1,000,000
0.045   =体積(mm3)×11.30÷1,000,000
0.045   =0.0000113×体積(mm3)
体積(mm3)=     3982

【タングステン】
質量=体積×比重÷1,000,000
0.045   =体積(mm3)×19.30÷1,000,000
0.045   =0.0000193×体積(mm3)
体積(mm3)=     2331

タングステンの方が小さく作れることがわかります。
(計算が合っているか不安ですが・・・。)

他のジグのインプレも紹介していますので、ご参考ください!

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